東京から来た坂下を日光駅でお出迎え、胸をワクワクさせながら、早速目的地へとハンドルを向ける。
選択肢の少ないこの時期、ゆっくりと渓遊びが満喫できる渓を選択するにあたり、積雪量・日程・技術・体力を兼ね合わせると、「無砂谷」がベストチョイスということになってくる。
恒例行事となってしまった。
それでも、例年に無い降雪量の多さに、昨年より約3週間遅れての初釣行である。
我がリーダーkiyoch小平は所用で無念のリタイヤ、昨年同様坂下との二人旅になってしまった。
ヤシオツツジが満開の霧降高原をドライブしながら土呂部経由で無砂谷林道を目指す。
早春の渓・よくも飽きずに行くもんだぁ〜編(無砂谷)
2005.5.14〜15 JUN-BO坂下・Yossy細谷
無砂谷林道は、情報どおり、2ヶ所ほど崩落ヶ所が谷に傾斜し、えぐれていた。おまけに車幅ぎりぎり、冷や汗をかきながら何とか無事通過、正午前入渓点の第二無砂谷橋に到着した。
(良い子の皆さん!まねしないでね!)
準備も整い、ザックを背につける。
休眠中じっと我慢してきた「渓あそび」への期待感と年齢と不摂生による体力の低下への不安を胸に抱えながらも、「ナンチャネ!」の精神で、いざ出発!
少々雪代の混じった流れではあったが、順調に遡行を重ねた。
途中、ニリンソウの美しい姿に早春を感じた。
ミズナは味噌汁の具にいただいた。
やがて、いつもの「通ラズ」、岩肌は、年々流れに削られ、手がかり、足がかりをなくしていた。
それでも何とかクリアした所で遅い昼食をとる。
焚き火で沸かしたお湯で味わう「カップめん」と「焼酎のお湯割り」は格別の味がした。
あとは、テン場予定地まで、のんびりと竿を出しながらの遡行である。
坂下が、昨年泣尺を釣り上げた「あのタルミ」で、またまた今釣行一番の大物をゲットしてしまった。
しかも、ピッタシの尺ものである。












前回この谷で、「離せばわかる目の持ち主」になった坂下を散々馬鹿にした自分も、その仲間入り、仕掛け作りにもたついている間の出来事であった。順番から行けば、自分の番のはずなのにぃ〜・・・!トホホホホ・・・!(昨年の無砂谷記参照)
今日は坂下、絶好調!
狙ったポイントで順調に釣りあがる。
「いいんだ!俺はイワナ釣りだけが目的でねーよ、山釣りを楽しんでいるのだよ!ザマーみやがれ・・・」
苦し紛れの、言い訳を心でつぶやいた。
下の写真は、お情けで、自分の竿に掛かってくれた「無砂谷のイワナ」、紛れもない天然の「ピンシャン日光イワナ」である。美しかった!



テン場に到着!
早速、焚き火、骨酒用の小ぶりのイワナを火にかけた。やきあがりをスピードアップするため、アルミホイールを付けてみた。我ながらいいアイデアだと思った。
次にねぐらを設えた。
マキはいくらでもある。今回も豪勢に楽しめそうだ。
着替えを済ませ、途中調達してきた、コゴミ、ハリギリ、山葵の花芽、そして、坂下が釣り上げたあの忌々しい尺イワナを「てんぷら」に、フキの若芽はおしんこ代わりの「醤油煮」に、ゴゴミの一部は「おひたし」にしつらえた。
「かんぱーい!」まずはビール、次に焼酎、仕上げはイワナの骨酒。
呑んだ!食べた!踊った!歌った!写真も撮った!・・・・でも・・・・花火はやらなかった。
あっという間に時は過ぎた・・・・・。










「おやすみぃ〜・・・!」
ところで、この日は夕刻から雨の予報であったが期待通りにはずれてくれた。
日中は晴れ間がのぞき、寝る頃には、曇り、放射冷却の心配もない、「満天の星空」をまぶたに浮かべグッスリと眠りに付いた。理想の展開に感謝!

15日、朝。
最近の朝餉は、引揚げうどんが定番になった。うまかった!


天気も上々、お世話になったテン場をきれいに片付け、8時30分帰途に着く。
上流の二股まで、釣りを楽しみ「子落とし沢」を経て周回林道を目指す。
今日は、良く釣れた!(実は心やさしい坂下、あまり竿を出さず昨日不調の自分に気を使ってくれていた。ありがとさん!)


やがて二股、我々は、左手「ナガフセリ沢」に入る。すぐ上流で「子落とし沢」出会いとなる。
アカバナエンレイソウが印象的だった。


目指して頑張っ「子落とし沢」は自分にとっては初めての渓、残雪と苔むした岩肌、時に出てくるガレ場を林道目指して頑張った。「ヒ〜フ〜・・・ハ〜フ〜・・・」、わずか1時間足らずの上りであったが、息も上がった。調整不足の体力に、心臓はバフバフ音を立てていた。




小休止をとったあと、車止めを目指す。
あとはゆっくりと山菜を採りと景色を楽しみながら坂を下るだけである。
途中、シャクナゲ、オオカメノキ、鮮やかなショッキングピンクの花を纏ったムラサキヤシオなどの花々に見とれ、目を転ずれば、下るにしたがって濃くなる緑のグラデーションを心行くまで堪能した。









拾った「カマ」が活躍した。


午後1時、無事車止めに到着、「ありがとうございました。」 山ノ神に感謝!
By 細谷