オヤジ達の渓遊び
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 今シーズンのOFF会についての打ち合わせを、旧日光市唯一の大衆居酒屋「養老乃瀧」で開催した。
 とは言っても、このミーティングのメンバーはKiyochと私のふたりだけ・・・結論が出るはずもない。
 こうなったら最後の手段、電話会議がある!たけちゃんへぼちゃんTOKEIさんとの会議の結果一応の決着をみた。

 さて、私にはこの会談でもうひとつの目論見があった。かたわれであるKiyochは仕事の都合で参加できないのだが、坂下とあぶない探検隊の今チャンが参加OKの福島Yonpapa急襲計画の遂行だ。
 しかし、近頃Papaさんはこの世界の超人気者、たった二日前の連絡でスケジュールが取れるのだろうか?
 酔いにまかせて電話してみた。
 「ウン、ウン、OK! じゃぁ、渓一泊だね。あそこのコンビニで○時に!それじゃあ・・・」
 あっけなく、決定した。
 でも、備品などの打ち合わせは一切無し・・・。
 「まっ何とかなるべ〜」いつものパターンではある。

 当日の朝、坂下を日光駅でピックアップ、いざ、Papaさんのもとへ・・・今ちゃんは別途東北道を北上している。

天気予報では曇りor雨だったが、やっぱり晴れ男の私、日光連山は晴れ晴れとした姿をみせていた。

 定刻通りいつものコンビニで合流、アルコール等を調達し早速Papaさんのフィールドへ・・・。

 ムラサキヤシオツツジが咲いている。季節は相当遅れているようだ。
 昨年の秋以来、同じメンバーの再会である。
 テン場予定地までは、30分程度!しかも登りが無い!ヨダレが出るほどの楽チン源流コースなのである。最近こんなパターンが多いなぁ〜・・・・・。

 この時期は山菜の季節、Papaさんの山菜講義を受けながら食材調達。おまけにイワナウォッチングを楽しみながら「あっ!」と言う間にテン場に着いた。

 ここはブナに囲まれたふっくらベットの極上テン場、昨年我々が初めて使用させていただいた場所である。その後何組ものパーティーが利用したのであろう、しっかりとテン場としての位置を確立していた。
 ソサクサとタープを張り、薪を集め、早速乾杯・・・!
 現実から逃れれられたことに対する乾杯なのか、再会を祝してのものなのか、ここに存在できたことへのそれなのか、人それぞれの思いは違うかも知れないな・・・。
 理由は何れにしても、とにかくこの瞬間を味わいたくてここに来た。

 しばらくマッタリとした後、いよいよ釣りの時間である。

 坂下は川虫獲り用の網を忘れ、急遽作成し、餌の確保にあたる。

 Papaさんの竿に早速イワナが飛びついた。

 まだ雪渓の残る凛とした大自然の中でしばらくの間釣りを楽しんだが、今晩の刺身用と、骨酒用の小ぶりなやつをキープしてテン場に戻った。

 いよいよ「大宴会」の準備だ。

 坂下が火を起こし、Papaさんが料理の腕を振るう。その様子をじっくりと観察する今ちゃん。

 今日は「Papaさんの山菜教室」である。

 私はテンプラを担当した。

 それにしても、Papaさん、釣りはもとより調理のほうも超一流!調達した食材をてきぱきと料理していく。ウルイの酢味噌和え、アイコの胡麻味噌和え、シドキとポンナのおひたしなどなど・・・。
 それでも「ナルコユリのおひたし」だけは内緒にしておこう・・・・(絶品なのです)。

 それからナラタケでうどんも食べたなぁ〜・・・。

 勿論、ビールにワインにイワナの骨酒!焚火にくべた薪のはぜる音も何よりもの肴になったことは言うまでもない。

 夜も深まり、アルコールの残量もわずかになりかけたころ、迷走する意識も眠りの中に消えた。

 「シャリーン!シャリーン!・・・・」と規則的なリズムで近づき、テン場の横を通り過ぎ、そして遠のいていく熊鈴の音で目が覚めた。
 急ぐ旅ではなし、寝床でしばらくまどろみゆっくりと起きだした。
 先に起きていた坂下がコーヒーを淹れてくれる。このひとときもまた至福の時間である。

 朝食にはPapaさん特製ミズナ入り納豆ご飯と、岩魚のアラ汁をいただいた。
 それにしても、ミズナと納豆のコラボレーションがなんとも美味だった。

 テン場をきれいに片付け、いよいよ本日の行動開始!
 上流に向かってゆっくり「山釣り」を楽しむ計画である。

 シラネアオイがところどころに顔を出している。私の住む栃木県では、乱獲によって源流域の手の届かないガレ場か、日光白根山や田代山などの高山でしかその姿を見ることが出来なくなってしまっている。そっとしておいて欲しいと願わずにはいられない。

 春の花と初夏の花が場所によって混然としていた。

 上流に上がるにしたがって冷気が我々を包み込んできた。

「俺って男前?」(坂下)・・・・「ナニ言ってんだ!ボケてんじゃね〜よ」(Yossy)

イチリンソウが咲きだしたばかり・・。

 竿を持つ手が震えている。

 そんな中で、頑張った今ちゃんが今回の最大の岩魚を釣り上げた。

 「おめでとう!」
 祝福をしたPapaさん「それどうするの?」
 「放します」とキッパリ言った今ちゃん。
 「プッ!・・・」と思わず小さく噴出した。
 Papaさん、今晩のおかずにと考えていたのでは?・・・少々残念そうではあった。
 そんなこんなでそろそろ納竿の時間がである。楽しい時間は早く過ぎてゆく。

 帰り道、Papaさん急ブレーキ。
 残雪の中でジッと時を待っていただろう「コシアブラ」を発見!
 日光で恨めしげに待っているKiyochにナルコユリと共にお土産としていただいた。

 Papaさんお世話になりました。
 坂下、お疲れさん。
 今ちゃん、又ご一緒しましょう。
 次回はKiyochも来れるといいね・・・・。